今回は、今最も勢いのある女性シンガーといっても過言ではないBillie Eilish(ビリー・アイリッシュ)について紹介していきたいと思います。
Billie Eilishこと「Billie Eilish Pirate Baird O'Connell」はアメリカはロサンゼルス出身のシンガーソングライター。年齢は2019年現在17歳、シンガーとしてデビューしたのが2015年、つまり当時13歳というのですから驚きです。
彼女は2016年にデビューシングル「Ocean Eyes」をリリースします。
この曲は初めSoundcloudにて公開されました。
その題名の通り、"海のような深い瞳"を持つ、思いを馳せる人への気持ちを綴った一曲で、10代20代の若者を中心にじわじわと注目を集めます。(Soundcloudは誰でも簡単に楽曲をアップロード出来る上に、DrakeやKanye Westといったトップアーティストも使用しており、新人発掘の場としても知られている。)
2017年、2rdシングル「Bellyache」を公開。
Bellyacheは日本語で腹痛のことを指します。PVを見て分かる様に、彼女は罪を犯した事で警察から逃げているのですが、歌詞に登場する"Bellyache"が罪に対して彼女が後悔していることをより彷彿とさせます。15歳でこれ程描写的な曲を作曲していたというのですから驚きです。
こちらもバイラルヒットとなり、同年8月、初のEP - Dont Smile At Me をリリースします。リリースから1ヶ月半経ち、Billboard 200にて185位デビューを果たしますが、この後このEPは少しずつ順位を上げていき30週目にしてtop40入り、2019年1月には最高位14位にランクインしています。
また、2018年にはKhalidとのデュエットlovelyをリリース。
この曲はドラマ・13の理由のオフィシャルサウンドトラックに収録され、
話題を集めました。アメリカではプラチナムレコードに認定されています。
2019年3月現在もSpotify Chartsのグローバルランキングにtop100に
ランクインしており、ストリーミング数は4億回、
YoutubeでもMV再生回数は2億回を突破しており
彼女最大のヒット曲と言えるでしょう。
↓Summer Sonic 2018で来日時のライブ映像。
今月には、待望のデビューアルバム「WHEN WE ALL FALL ASLEEP, WHERE DO WE GO?」をリリース予定。『What do you want from me? Why don’t you run from me?』- 『あなたは私に何を求めるの?どうして私から離れようとしないの?』
そんな歌詞から始まる、先行シングル「bury a friend」は彼女らしい、
ダークなテイストの一曲に仕上がっています。
そんな彼女ですが、地元の学校へは行かず俳優の両親が
ホームスクールで学習させたり、地域の合唱団の活動によく行っていたそうです。
小さい頃からダンスも習っていたそうです。
実際のMusic Videoやライブ映像を見ていても、
ステージを自由に動き回る彼女の動きは軽々しく、
見ているこちらまで踊りたくなります。
来日時も感情を爆発させたような彼女の動きが印象的でした。
また、影響を受けたアーティストとしてはTyler the Creatorを第一に挙げています。
その他、Odd Future(Tyler the Creator率いるヒップホップグループ。Frank Oceanなどが在籍)、Brockhampton、Lana Del Rey、Amy Winehouseなど、
影響を受けたアーティストは沢山いるそうです。お気に入りの音楽としても、
Chance the RapperやSki Mask The Slump Godら主にラッパーの名前を挙げています。
彼女のEP収録曲"&burn”はVince Staplesをゲストとして迎えた一曲です。また、Ocean EyesのRemix EPには、Blackbearの名前が。このように、積極的に自分の音楽にヒップホップを取り入れていく姿勢が感じられます。
現在の彼女の音楽を形成していった要因はこのような所にあるのかもしれません。
そんな彼女ですが、注目されている理由はそれだけではありません。彼女のどこかヒップホップ・ストリートカルチャーを彷彿とさせる独特のファッションも関心を集めています。
こんなものまで。
大きめのパンツを履いて首元にチェーンを巻いていたり、どちらかと言うと"ラッパー"のような格好をしている彼女ですが、ハーフパンツやそのロングヘアーも相まってどの服でもカッコよく着こなしています。
その独特の世界観と音楽で若者を魅了する彼女の今後の活動から目が離せません。